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天涯フォーラム閉鎖後に「神スレ」転売ビジネスが拡大、月収万元超えの実態

中国の大手掲示板・天涯が閉鎖後、20年以上の人気スレ「神貼り」の転売ビジネスが急拡大。20元で販売されていたコレクションは2元未満に暴落し、プラットフォーム横断的な投機が起きている。

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天涯フォーラム閉鎖後に「神スレ」転売ビジネスが拡大、月収万元超えの実態
Photo by Dan Counsell on Unsplash

天涯フォーラムの閉鎖と再開

かつて中国インターネットの「半分」を占めていた掲示板コミュニティ・天涯が、2023年4月に閉鎖された。長年の負債と数度の経営判断の誤りが重なった結果だった。その後、2026年6月1日に天涯コミュニティはアクセスを再開したが、時代に取り残されたことは明らかだ。

この閉鎖と再開の間隙を突いて、奇特なビジネスが生まれた。天涯が20年以上にわたって蓄積した人気スレッド群——いわゆる「天涯神貼り」——を電子ファイルとしてパッケージ化し、転売する商売である。

天涯神貼りとは何か

「神貼り」とは、天涯フォーラムで突出した人気を集めたスレッド群を指す俗称だ。歴史・人文から都市伝説、恋愛相談、経済予測まで、内容は多岐にわたる。

天涯がこれほどの質の高いコンテンツを生み出せたのには、時代背景がある。1998年に株式投資フォーラムとしてスタートした天涯は、当時インターネットと株式投資の両方に関心を持つ層が利用していた。この時期、パソコンとネット回線を備え、さらに投資に関心を持つことは、経済力と教育水準の一定の保証となっていた。

時代を超えた予言スレッドの伝説

天涯神貼りの名声を決定的にしたのは、時代を超えた予言スレッドの存在だ。

代表的な例として、ユーザー「KKndme」が2010年に不動産市場を歴史や政治の観点から分析し、住宅価格の急騰や住宅ローンの負担増を予測したスレッドがある。その分析の鋭さは、現在の中国において詳細に語ることが難しいほどだ。

もう一つの著名な例は、ユーザー「雪亮軍刀」による予測だ。2005年に、中国のGDP総額が2030年までに日本を追い抜くと予言した。当時は最初のスマートフォン登場まで4年を要する時代で、一般には荒唐無稽に映った。しかし予言は現実のものとなった。雪亮軍刀はその後癌で亡くなっており、この事実がさらに伝説的なオーラを纏わせている。

転売ビジネスの構造と変遷

当初、天涯神貼りコレクションはプログラマー系フォーラムのユーザーが無料で整理・公開していたリソースだった。しかし、わずか1ヶ月も経たないうちにビジネスチャンスを見出す者が現れ、成熟した収益化モデルが構築された。

仕組みは以下の通りだ。ショート動画やコンテンツプラットフォームで神貼りの内容のごく一部——記事によれば全体の10分の1以下——を公開し、残りに興味を持ったユーザーをWeChatやQuarkクラウドディスクに誘導する。WeChatでは直接販売し、Quarkでは紹介報酬を得るモデルだ。

この手法がプラットフォーム横断的に拡散した。Bilibili、TikTok、Zhihu、RED(小紅書)に至るまで、あらゆる場で販売アカウントが活動している。「天涯檔案員」のような名称を名乗り、数千から数万のいいねを集めるアカウントも珍しくない。

価格の暴落と市場の飽和

販売者の急増は価格の暴落を招いた。当初約20元(約400円相当)だったコレクションの価格は、激しい競争の末に2元未満(約40円相当)にまで下落した。TaobaoやXianyu(閑魚)で「天涯神貼り」を検索すると、無数の販売者がひしめき合う状況だ。

それでも市場は消えない。記事はその理由として、自分でリソースを探す気のない層、すなわち時間と手間を惜しむ買い手が常に存在することを指摘している。必要な手間と安価な購入費用を天秤にかけ、後者を選ぶ層が後を絶たないのだ。

神貼りの実態と限界

記事は神貼りの内容に対しても冷静な分析を加えている。一部の優良コンテンツを除けば、多くの神貼りには以下の問題があるという。

まず、視点が古く時代遅れになっている点だ。2000年代に書かれた分析が2026年の状況にそのまま通用するはずがない。次に、迷信や偽歴史が混入しているコンテンツも存在する。さらに近年になって捏造された「予言スレッド」すらあるとされる。

著名な神貼りでさえ完全ではない。KKndmeによる人口推移の予測はすでに反証されていると記事は指摘している。投機に乗って粗製濫造されたコンテンツも多い。

投機の本質

記事はこの現象を米国のゴールドラッシュに重ね合わせて分析している。初期段階では本当にユーザーを引き付ける有価值的なコンテンツが存在した。しかし次第に「金を掘る道具」を売る業者が現れ、バブルを膨らませた。最終的にバブルがはじけて価格が暴落する——この構図は歴史的に何度も繰り返されてきたパターンだ。

記事はさらに辛辣な指摘も行っている。もし天涯神貼りが旧時代のインターネット精神を代表するものなら、これらの転売者は新時代のインターネット精神を体現している、と。旧時代の遺産が新時代のロジックで切り売りされている矛盾そのものが、この現象の核心なのだ。

コンテンツ保存の本来のあり方

記事の最後は、インターネットコンテンツの保存というテーマに切り替える。人間がコンテンツを保存しようとする行為は、本能に刻まれた歴史的欲求だとする。

具体的な好例として、米国の非営利団体Internet Archiveが挙げられている。同団体は世界中のウェブサイトをクローリングして保存しており、消えた古いサイトの多くは今でも閲覧可能だ。廃止されたオンラインゲームに愛好家が残っているように、旧インターネットコンテンツの価値は投機者のマーケティングではなく、公益性のあるアーカイブ活動によって守られるべきだというのが、記事の結論だ。

天涯神貼りをめぐる転売は、ノスタルジーと投機が交錯するインターネット時代の縮図と言える。2023年の閉鎖から2026年の再開まで、そして再開後も続く転売市場——これが今後どう収束していくのか、注目されるところだ。

よくある質問

天涯フォーラムとはどのようなサイトだったのか
1998年に中国で株式投資フォーラムとしてスタートしたオンラインコミュニティ。2000年代に中国最大級の掲示板へと成長し、歴史、政治、都市伝説、恋愛相談など多岐にわたるコンテンツが投稿されていた。2023年4月に閉鎖されたが、2026年6月1日にアクセスが再開された。
天涯神貼りの転売は違法ではないのか
記事では法的問題について直接言及していない。ただし、第三者が作成したコンテンツを無断でパッケージ化して販売する行為には、著作権上の問題が生じる可能性がある。また、内容の正確性を担保する仕組みもないため、偽情報や捏造コンテンツの流通リスクも指摘されている。
Internet Archiveとはどのような組織か
米国の非営利デジタル図図書館で、ウェブページや書籍、映像などのデジタルコンテンツを保存・公開している。Wayback Machineというサービスを通じて、すでに消滅したウェブサイトの過去の状態を閲覧することができる。公益性を重視したコンテンツ保存の代表的な事例とされている。
出典: 虎嗅网

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