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Patreon、Cloudflareと協力しAIクローラーをブロック

PatreonはCloudflareと提携し、クリエイターの作品をAIモデル訓練から保護するため、ネットワークレベルでクローラーを遮断する施策を開始した。CEOのJack Conteが表明した。

6分で読める SINGULISM 編集チームが確認・編集

Patreon、Cloudflareと協力しAIクローラーをブロック
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クリエイター支援プラットフォームPatreonは7月9日、インターネットインフラ企業Cloudflareとの提携を発表した。この提携により、Patreon上の全投稿に対して、AIモデル訓練を目的としたクローラーのアクセスをネットワークレベルで遮断する仕組みが即時稼働したと、404 Mediaが報じている。

Patreonの創業者兼CEOであるJack Conteは、自身のInstagramアカウントで次のように投稿した。

PatreonはCloudflareというインターネットインフラ企業と提携し、AI訓練クローラーがあなたのPatreonに公開した作品をAIモデルの訓練に使用するのをブロックする。この措置は全投稿に対してネットワークレベルで即座に実行されています。

Conteはさらに、クリエイターの権利について強く主張している。

クリエイターにはクレジット(帰属表示)、報酬、同意が与えられるべきだ。もしそれが提示されないのなら、クローラーはPatreonから出ていけ。自由なインターネットは健在だ。反乱はすでに始まっている。

Cloudflareのクローラー対策強化

Cloudflareは2025年、ウェブサイト運営者の許可や報酬なしにAIクローラーがコンテンツにアクセスするのをデフォルトでブロックする方針を発表していた。さらに2026年7月初旬、Cloudflareはウェブサイト運営者がAIトラフィックを制御するための新しいオプションを追加した。このオプションでは、ボットが検索クローラー、エージェントクローラー、訓練クローラーのいずれかに分類され、それぞれに対して個別に許可・ブロックを設定できる。

Cloudflareの公式ブログによれば、2026年9月以降、新規にCloudflareにオンボーディングする全てのドメインでは、広告を表示するページに対して訓練クローラーとエージェントクローラーがデフォルトでブロックされ、検索クローラーのみがデフォルトで許可される設定が適用される。

Patreonとの提携は、このCloudflareの一連の対策をプラットフォーム全体で活用するものだ。Patreon上で公開されるすべての投稿が、Cloudflareのネットワークレベルで保護される。

クリエイター保護への取り組み

Conteは2025年5月にも、AI業界がクリエイターに適切な報酬を支払っていない状況を批判する43分間の動画を公開している。同動画の中でConteは、「同意、クレジット、報酬の3つがクリエイターに与えられるべきだ」と述べ、現状はそのいずれも実現していないと指摘した。

一方で、PatreonはAI生成作品自体を一律に禁止しているわけではない。プラットフォームの利用規約に従う限り、AI生成作品の投稿は許可されている。Patreonは2024年、同意のない性的画像や動画を制作する多くのクリエイターがPatreonで収益を得ていると404 Mediaが報じたことを受け、AIコンテンツに関するガイドラインを更新した。

現在のガイドラインでは、「AIで生成された人物の描写で、イラスト・アニメーション形式のものは許可する。超現実的なAI生成人物描写は、実在の人物であり明示的な同意が文書化されている場合のみ許可する」と定められている。

業界への影響

今回のPatreonの動きは、クリエイターエコノミーにおけるAIトレーニングデータの扱いに関する議論を加速させると見られる。Conteの口調が示すように、クリエイターの権利保護を前面に打ち出した姿勢は、他のプラットフォームにも波及する可能性がある。

404 MediaのSamantha Coleの報道によれば、PatreonとCloudflareはコメント依頼に即座に応答しなかった。しかし、この提携が実装済みである点は明確であり、今後他のプラットフォームが同様の措置を取るかどうかが注目される。

編集部の見解

短期的には、Patreonのこの動きはクリエイターコミュニティからの評価を高め、プラットフォームの差別化要因となる可能性がある。同時に、Cloudflareのクローラー制御機能がより多くのサイトで採用される契機となり、AIトレーニングデータの収集方法に変化をもたらすと見られる。他のサブスクリプション型プラットフォームやSNSが追随するかが、今後3〜6ヶ月の焦点となる。 長期的な視点では、この提携はAI業界とコンテンツクリエイターの関係を再定義する試金石の一つと言える。技術的にはクローラーの完全遮断は困難であり、ボットがCloudflareを迂回する手法も進化するだろう。しかし、Patreonの強いメッセージは、同意・クレジット・報酬を前提としたAI学習の枠組み作りを業界全体に促す可能性がある。 編集部としては、技術的実効性の検証が次の課題と考える。Cloudflareのネットワークレベルブロックがどの程度のクローラーを実際に遮断できるのか、また悪意あるクローラーが回避策を見つけた際にPatreonがどう対応するのか。

参考

よくある質問

PatreonはどのようにしてAIクローラーをブロックしているのか
PatreonはCloudflareのネットワークインフラを活用し、Patreon上の全投稿に対してネットワークレベルでAI訓練クローラーのアクセスを遮断する。Cloudflareは既にデフォルトでAIクローラーを制限する機能を持っており、Patreonはそれをプラットフォーム全体に適用している。
PatreonはAI生成作品を禁止しているのか
禁止していない。利用規約に従う限りAI生成作品は許可されている。ただし、超現実的な人物描写については実在人物の明示的な同意が必要であり、同意のない性的コンテンツは禁止されている。また、イラスト・アニメーション形式のAI生成人物描写は許可される。
他のプラットフォームも同様の対策を取る可能性はあるか
ClaudeやOpenAIなどのAI企業は既に特定のサイトのクロールを拒否するオプションを提供しているが、Patreonのように全投稿をネットワークレベルでブロックする例は少ない。今回の動きが他のサブスクリプション型プラットフォームやクリエイター支援サービスに影響を与え、同様の措置が広がる可能性はある。 ## 参考 - [Patreon Blocks Crawlers From Stealing Creators' Work for AI Training - 404 Media](https://www.404media.co/patreon-cloudflare-partnership-ai-crawlers/) — 2026-07-09公開
出典: 404 Media

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