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COSMIC Epoch 1.2、Intelグラフィックのちらつきを修正

System76が開発するRustベースのデスクトップ環境COSMIC Epoch 1.2がリリースされた。Intel Meteor Lake以降のGPUで発生するちらつき問題を合成器側のDMAコピー回避で修正。AVIF画像サポートも追加。

5分で読める SINGULISM 編集チームが確認・編集

COSMIC Epoch 1.2、Intelグラフィックのちらつきを修正
Photo by David Schultz on Unsplash

System76が開発するRust製デスクトップ環境「COSMIC Epoch」の最新版1.2が、2026年6月30日にリリースされた。前バージョン1.1の公開からわずか1週間でのアップデートとなる。本バージョンの最大の焦点は、Intel統合グラフィックスにおける表示のちらつき問題の解消である。

ちらつき問題の原因と対策

COSMIC Epoch 1.2の中核的な修正点は、独自の合成器(コンポジター)に関するものだ。Meteor Lake世代以降のIntel GPUを搭載したシステムで、特定の条件下で画面のちらつきが報告されていた。この問題はArrow LakeやLunar Lakeでも確認されている。

従来、COSMIC-Workspaces側で暫定的な回避策が講じられていたが、今回のアップデートで合成器本体に本格的な対策が実装された。具体的には、Intel統合GPUとAMDまたはNVIDIAのディスクリートGPUとの間でバッファをコピーする際に、新しいIntelチップからのDMAコピーを試行しないようにしている。特にノートPCなど、Intel iGPUと外部GPUの併用環境で効果を発揮する。

加えて、ワークスペース概要表示を開く際に発生していたちらつきも修正された。この問題は、近年のIntel GPUアーキテクチャにおけるメモリ管理の微妙な差異に起因していたとみられる。

AVIFサポートとその他の改善

COSMIC Backgroundには、AVIF画像形式のサポートが新たに追加された。AVIFは、AV1ビデオコーデックに基づく高効率な画像形式であり、JPEGと比較して高い圧縮率と画質を両立する。デスクトップの背景画像をAVIF形式で利用できるようになった。

また、COSMICランチャーを開く際のちらつきも修正対象となっている。このほか、各アプレットの更新や、一般的なバグ修正が多数含まれる。

COSMIC Epochは、System76が開発中の次世代デスクトップ環境だ。GNOMEやKDEといった既存環境とは異なり、Rust言語で完全に新規開発されている。パフォーマンスと安定性を重視し、モダンな設計思想を採用している。前回のEpoch 1.1では、新しいシステムモニター「COSMIC-Monitor」が搭載された。今回のアップデートは、新機能の追加よりも安定性向上に軸足を置いたものといえる。

ダウンロードおよび詳細な情報は、GitHub上のプロジェクトページで公開されている。

編集部の見解

COSMIC Epoch 1.2のリリースは、新機能の追加よりも安定性の確保に注力した点で評価できる。デスクトップ環境において、表示の不具合はユーザー体験を直接損なう深刻な問題だ。特に、Intelの最新GPUアーキテクチャは、Linuxデスクトップとの互換性でこれまでにも複数の課題を残してきた。本修正は、System76が自社ハードウェアだけでなく、広くIntelグラフィックスユーザーを対象としていることを示す。 長期的な視点では、COSMIC Epochが安定化のフェーズに入ったことは、GNOMEやKDEに対抗する新たな選択肢としての地位を固める上で重要だ。Rust製であることは、メモリ安全性とパフォーマンスの両面で優位性をもたらす可能性がある。ただし、現時点ではエコシステムの規模は小さく、実用に耐える成熟度に達するまでには、さらに数回のメジャーアップデートが必要だろう。 編集部としては、今後の注目点として、Intel次世代GPU(Xe3/Celestial)での互換性や、NVIDIA Optimus的なハイブリッド構成での更なる最適化が求められる。

参考

よくある質問

COSMIC Epoch 1.2はどのような問題を修正したのか
Intel Meteor Lake以降のGPUで発生するちらつき問題を修正した。合成器が新しいIntelチップからのDMAコピーを試行しないようにすることで、外部GPUとの併用環境での不具合を解消している。
COSMIC Epoch 1.2で追加された新機能は何か
背景画像表示機能(COSMIC Background)でのAVIF画像形式のサポートが追加された。また、ワークスペース概要表示やランチャー起動時のちらつき修正も含まれている。
COSMIC Epochとは何か
System76がRust言語で新規開発している次世代デスクトップ環境。既存のGNOMEやKDEとは異なる設計思想を持ち、パフォーマンスと安定性を重視している。現在はアルファ段階にある。
出典: Phoronix

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