Raspberry Pi Zero 2W搭載のカードサイズPC「CardputerZero」発表
M5StackがRaspberry Pi Zero 2Wのプロセッサを搭載したカードサイズのポケットPC「CardputerZero」をKickstarterで公開。Linux対応の小型コンピュータだ。
カードサイズの本格Linux PC
M5Stackが、名刺サイズの筐体にディスプレイ、キーボード、バッテリーを一体化したポケットコンピュータ「CardputerZero」を発表した。Kickstarterでのクラウドファンディングが開始されており、Raspberry Pi Zero 2Wと同じプロセッサを搭載することで、小型でありながらLinuxベースのソフトウェアを動作させられる本格的なPCとして注目を集めている。 従来のCardputerシリーズはESP32マイクロプロセッサを採用しており、メモリ容量の制約からLinuxの動作には対応していなかった。しかし、今回のCardputerZeroはRaspberry Pi Compute Module 0を採用したことにより、この制約を克服した。
Raspberry Pi Zero 2Wと同等の性能
CardputerZeroの心臓部には、Raspberry Pi Zero 2Wと同じBroadcom BCM2710A1クアッドコアArm Cortex-A53プロセッサが搭載されている。メモリは512MBのLPDDR2を備え、ワイヤレス機能としてWiFi 4およびBluetooth 4.2 LEに対応する。 ディスプレイは1.9インチ、320×240ピクセル、26万色の液晶パネルを採用。処理能力の向上に加え、入出力機能も大幅に強化されているのが特徴だ。
2つのモデルと価格設定
Kickstarterでは2つのモデルが用意されている。標準版のCardputerZeroはクラウドファンディング期間中の価格が119ドルで、32GBのmicroSDカード、8MPカメラ、ジャイロスコープ、加速度計が含まれる。 一方、手軽に試せるエントリーモデルとしてCardputerZero Liteが89ドルで提供される。こちらはカメラやモーションセンサーを搭載しておらず、SDカードも付属しない。両モデルの基盤となるプロセッサやディスプレイスペックは同一だ。 なお、以前のESP32ベースのモデルであるCardputer Advは30ドルで販売されており、新モデルは大幅に高価格となっている。これはRaspberry Pi Compute Module 0の採用と、Linux対応による機能向上が要因だ。
豊富なインターフェース
CardputerZeroのサイズは85×54×23.1ミリメートルと、名刺の束ほどの大きさしかない。しかし、その小さな筐体には驚くほど充実したインターフェースが詰め込まれている。 ビデオ出力はHDMIポートを備え、1080p/30fpsに対応する。USBポートはUSB 2.0 Type-Cが2基とUSB Type-Aが1基の計3ポートを装備。有線ネットワークとして10/100イーサネットポートも搭載している。オーディオは3.5mmジャックに加え、1ワットのスピーカーが内蔵されている。 ストレージはmicroSDカードリーダーを備え、拡張ポートを通じてI2C、SPI、UART、USB、GPIO、5V電源の各インターフェースにアクセス可能だ。これにより、オプションのLoRaモジュールや、Grove、M5Stackの各種アクセサリーを接続できる。
ポケットに入る実用性
バッテリー容量は1,500mAhで、赤外線送受信機も内蔵している。46キーのマトリックスキーボードは、長文のタイピングにはやや不向きかもしれないが、携帯型デバイスとしてキーボードを備えている点は大きな強みだ。 同様の小型デバイスとして開発中のFlipper Oneと比較すると、Flipper Oneはより高速なプロセッサ、高速な有線・ワイヤレスネットワーク、高速なUSBポート、さらに4Gや5Gモジュール用のM.2スロットを備えている。ただし、CardputerZeroは実際にキーボードとディスプレイを一体化した完成度の高いポケットPCとして、すぐに使い始められる点に魅力がある。 Linuxベースのソフトウェアが動作するという特性上、ターミナル操作や軽量なプログラミング環境、IoTデバイスの制御、ネットワーク機器の管理など、さまざまなユースケースが想定される。ビジネスカードポケットに入るサイズで、どこにでも持ち運べるLinuxマシンというコンセプトは、技術愛好家や開発者にとって魅力的な提案といえるだろう。
よくある質問
- CardputerZeroはどのようなOSが使えますか?
- Raspberry Pi Compute Module 0を搭載しているため、Raspberry Pi用のLinuxディストリビューションを利用できる可能性があります。詳細な対応OSについては、KickstarterページやM5Stackの公式情報を確認してください。
- CardputerZero Liteと標準版の違いは何ですか?
- Lite版は8MPカメラ、ジャイロスコープ、加速度計がなく、microSDカードも付属しません。価格はLite版が89ドル、標準版が119ドルです。プロセッサやディスプレイなど基本スペックは同一です。
- いつ発売されますか?
- 現在Kickstarterでクラウドファンディングが実施中です。具体的な発売時期や出荷時期については、キャンペーンページの最新情報をご確認ください。
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