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Bastl Kalimba: 指ピアノ型シンセ、Kickstarterで70万ドル超を調達

Bastl Instrumentsが開発したKalimbaは、シンセサイザーでありながら指ピアノのように演奏できるユニークな音楽ギア。Kickstarterで70万ドル以上を調達し、注目を集めている。

4分で読める SINGULISM 編集チームが確認・編集

Bastl Kalimba: 指ピアノ型シンセ、Kickstarterで70万ドル超を調達
Photo by Seven Colors on Unsplash

Bastl Kalimbaとは

Bastl Kalimbaは、チェコの音楽機器メーカーBastl Instrumentsが開発したシンセサイザーだ。見た目はアフリカの伝統楽器カリンバ(指ピアノ)に似ているが、その本質は完全にデジタルシンセである。金属製の弾片(טין)を弾いても生音はほとんど鳴らず、内蔵されたシンセエンジンが音を生成する。現在、Kickstarterでクラウドファンディングを実施しており、すでに70万ドル以上の資金を集め、大きな注目を集めている。

ユニークな演奏方法とサウンドエンジン

この楽器の最大の特徴は、演奏方法にある。טיןは単なるトリガーではなく、タッチやベロシティに感応するセンサーとして機能する。指で弾く、触れる、タップする、さらには本体を傾ける(加速度センサー利用)といった多彩なインタラクションでサウンドをコントロールできる。

サウンドエンジンは、物理モデリングとFM合成を組み合わせたハイブリッド方式を採用。カリンバに似た音色から、パッド系の持続音まで幅広いサウンドメイクが可能だ。また、内蔵マイクを通じて微かな生音をミックスし、アコースティックな風合いを加えることもできる。

豊富なエフェクトとコントロール

単なる音源にとどまらないのが、Bastl Kalimbaの魅力だ。ディレイやリバーブといった空間系エフェクトに加え、ディストーション、ビットクラッシャー、テープエミュレーションまで、多彩なエフェクトを内蔵している。マルチモードのフィルターやシンプルなアルペジエーターも備える。

特に興味深いのは、ルーパー機能とタッチパネルだ。ルーパーはタイムストレッチやリバース、エフェクトをかけたままの再録音(破壊的処理)が可能。フロントパネルに設定されたタッチパッドは、グライド奏法や、「Soil」「Wind」と呼ばれる独自のエフェクトで音色を変化させる。これらのエフェクトは、加速度センサーを利用したさらなる音色操作を可能にする。上面には2つのプログラマブルなタッチポイントがあり、ピッチベンドからリバーブのサイズまで、ほぼ任意のパラメータに割り当てられる。

Kickstarterキャンペーンと今後の展開

Bastl Instrumentsは、初回バッチのKalimba生産に向けてKickstarterキャンペーンを実施中だ。クラウドファンディング製品には往々にしてリスクが伴うが、同社は長年にわたり個性的な音楽ギアを市場に送り出してきた実績を持つ確立されたメーカーである点が安心材料となる。

同社はKalimbaを「これまでで最も挑戦的な製品の一つ」と称しており、3年以上の開発期間を費やしたという。今回のキャンペーンは、量産に踏み切る前の需要探りの意味合いもあるかもしれない。The VergeはBastl Instrumentsにコメントを求めているようで、今後の情報更新が待たれる。

よくある質問

Bastl Kalimbaは初心者にも使えますか?
指で弾くという直感的な操作性は初心者にも優しいですが、シンセサイザーとしての奥深いサウンドデザインやプログラミング機能を活かすには、ある程度の音楽制作経験があるとより楽しめるでしょう。
本体の価格はいくらですか?
記事の情報には具体的な価格は記載されていません。Kickstarterキャンペーンのリワード(返礼)として提供されている金額は、同社のキャンペーンページで確認する必要があります。
生産は確実に行われますか?
Bastl Instrumentsは過去に多くの製品を市場に送り出してきた実績があるため、計画通り生産される可能性は高いとみられます。ただし、クラウドファンディングの性質上、予期せぬ遅延が生じるリスクは常に念頭に置く必要があります。
出典: The Verge

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