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AMD、Zen 7「Florence」2028年投入へ—Zen 8「Ravenna」も2030年に

AMDがAdvancing AIイベントでCPUロードマップを公開。Zen 6 Venice搭載256コアEPYCに続き、Zen 7「Florence」は2028年、Zen 8「Ravenna」は2030年投入を予告。AI拡張と目的特化型CPU戦略も示された。

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AMD、Zen 7「Florence」2028年投入へ—Zen 8「Ravenna」も2030年に
Photo by Zii Miller on Unsplash

AMDは現地時間2026年7月24日、同社のAdvancing AIイベントにおいて、Zenマイクロアーキテクチャの複数世代にわたる長期CPUロードマップを明らかにした。256コアのEPYC 9996を搭載するZen 6「Venice」の発表に加え、2028年に投入予定のZen 7「Florence」、さらに2030年を目標とするZen 8「Ravenna」の開発が進行中であることをCEOのLisa Su氏が公表した。

Zen 6 Veniceの発表

イベントの主役は、Zen 6アーキテクチャを採用した256コアのEPYC 9996プロセッサである。同社はこれに加え、翌年に投入が予定されている「Venice-X」についても言及した。Tom’s HardwareのAnton Shilovの報道によれば、これらの製品はデータセンター向けプラットフォームにおける予測可能な更新サイクルを提供するAMDの戦略の一環として位置づけられている。

2028年のZen 7 Florence計画

「2028年に、私たちはFlorenceを導入します」とSu氏は述べた。「Florenceは次世代Zen 7コアと最先端プロセス技術をもたらする。新たなAIコンピューティング拡張のセットを備え、あらゆるAI機能を確実に提供し、最新のメモリ技術をサポートする。」

Su氏は具体的なプロセス技術、コア数、メモリサブシステム、AI拡張の詳細については明かさなかった。しかし、Florenceは単独のプロセッサファミリーにはならず、Ferrara AIホストノードやFaenza Agentic Sandboxと共に提供されることを示唆した。このアプローチにより、サーバー市場全体に単一のアーキテクチャ構成を適用するのではなく、多様なアプリケーション向けに目的特化型CPUを提供できるとしている。

Zen 8 Ravennaへの道

「そして私たちはそこで止まりません」とSu氏は続けた。「私たちはすでにRavennaの開発を深く進めています。RavennaはZen 8をベースとする第8世代EPYCファミリーであり、2030年に向けて開発が順調に進行しています。」

こうした長期的なロードマップは、データセンタープラットフォームにおける一貫した製品投入リズムを確立するAMDの全体的な戦略の一環である。

アクセラレータの進化

CPUに加えて、AMDはアクセラレータ製品の計画も披露した。次世代HBMを搭載するMI500シリーズのInstinct製品群は、大規模なスケールアップドメインと、新たな銅および光インターコネクト技術を採用する。これはNVIDIAのRubin UltraやFeynmanに類似した方向性と見られる。

「MI500はInstinct史上最大の世代間飛躍を実現する。これにより、わずか4年間で推論スループットを2,000倍以上向上させる道筋をつけます」とSu氏は述べた。

また、CDNA NextベースのInstinct MI600ファミリーも2028年に向けて開発が進行中であることが確認された。イベントではMI455X GPUの発表に加え、来年投入が予想されるMI500Xについても予告が行われた。

業界への影響

今回のロードマップ公表は、データセンター市場におけるAMDとNVIDIAの競争がさらに激化することを示している。CPUとアクセラレータの両面で長期計画を提示することで、顧客企業の投資判断を促す狙いがあると見られる。特に、AI推論ワークロードに特化したFlorenceファミリーの多様化戦略は、従来の汎用サーバーCPUからの転換点となる可能性がある。

編集部の見解

短期的には、2026年にZen 6 Venice(256コアEPYC)が市場に投入されることで、IntelとのサーバーCPU競争が一段と激化する。特にクラウド事業者の大規模仮想化環境ではコア数競争が再燃し、価格性能比の向上が期待される。同時に、Zen 7 Florence向けのAI拡張が具体的に示されていない点は、開発パートナーにとって不透明要素となる。 長期的視点では、AMDがCPUとアクセラレータを独立した製品ファミリーとして展開する戦略は、データセンター全体のアーキテクチャ多様化を促進する。単一の汎用CPUから、AI推論専用ノードやエージェント型ワークロード向けのチップセットへの分化が進めば、サーバー調達におけるベンダーロックインのリスクは低減する可能性がある。 編集部としては、Zen 8 Ravennaの具体的なアーキテクチャ詳細がほとんど明かされていない点が気になる。2030年という遠い将来の製品が、現在のAI拡張やインターコネクトの進化をどのように反映するのか。

参考

よくある質問

Zen 7 Florenceはいつ発売される予定か?
AMDは2028年の投入を予定している。同時にFerrara AIホストノードやFaenza Agentic Sandboxなど、異なるAIワークロード向けの製品ファミリーも展開される見込みである。
AMDのZen 8 Ravennaはどのような製品か?
Zen 8をベースとする第8世代EPYCファミリーであり、2030年の投入を目標に開発が進行中と発表された。具体的な仕様は未公表である。
MI500シリーズの性能向上はどの程度か?
AMDはMI500がInstinct史上最大の世代間飛躍を実現し、4年間で推論スループットを2,000倍以上向上させるとしている。これは新しいHBMやインターコネクト技術によるものだ。
出典: Tom's Hardware

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