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Xと音楽出版社、著作権訴訟を和解 非公開条件で

X(旧Twitter)と全米音楽出版社協会など音楽出版社グループが、2023年から続いていた著作権侵害訴訟を非公開条件で和解した。両者は相互に訴訟を取り下げ、条件は開示されていない。

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Xと音楽出版社、著作権訴訟を和解 非公開条件で
Photo by Олег Мороз on Unsplash

Engadgetの[email protected] (Jackson Chen)の報道によると、Xと音楽出版社グループの間で3年にわたって続いてきた法廷闘争が、静かに終結した。両者は2026年7月18日付の裁判所文書で、互いに提起していた訴訟を非公開の条件で取り下げることで合意した。

この紛争の発端は2023年、全米音楽出版社協会(NMPA)が率いる音楽出版社グループが、当時Twitterと称していたソーシャルメディアプラットフォームを提訴したことに始まる。総額2億5,000万ドルの訴訟では、Twitterユーザーによる著作権侵害行為が無数に発生しているにもかかわらず、プラットフォーム側がそれを阻止するための措置を講じていないと主張していた。

注目すべき点として、Twitterは主要なソーシャルメディアプラットフォームの中で、音楽出版社とのライセンス契約を結んでいない数少ない存在だった。この点が訴訟の核心的な争点となっていた。

Xの反訴と合意の行方

これに対し、Xは約3年後に独自の反訴を提起した。その内容は、音楽出版社グループが反競争的行為を行っており、プラットフォームに対して不当に高額なライセンス料を課そうとしているというものだった。

両者は先月末まで、それぞれの立場を主張し続けていた。Xは裁判所に対し、ユーザーによる著作権侵害についてプラットフォームは責任を負うべきではないとする主張を繰り返していた。

しかし今回、両者はそれぞれの訴訟を「with prejudice(既判力をもって)」取り下げるよう裁判所に申し立てた。この条件での取下げは、両訴訟が恒久的に終了し、将来的に再提起できないことを意味する。

和解条件は非公開

現在までのところ、両者ともこの取下げの理由について公式な説明を一切行っていない。和解条件は非公開とされており、市場や業界には情報がほとんど伝わっていない。

NMPAに対してEngadgetがコメントを求めたところ、現時点では回答を得ていない。今後の更新があれば、随時反映される見通しだ。

この訴訟の背景には、ソーシャルメディアプラットフォームとコンテンツ権利者との長年にわたる緊張関係がある。特に音楽著作権に関しては、YouTubeやMeta(Instagram、Facebook)、TikTokなどがすでに音楽出版社とのを含むライセンス契約を結んでいる中で、Xだけが未契約の状態を続けていたことが、訴訟の根本的な原因だった。

音楽出版社側は、Xが著作権侵害コンテンツの削除やフィルタリングに消極的であると非難していた。一方Xは、ユーザー生成コンテンツに対するプラットフォームの責任範囲を限定する「セーフハーバー条項」の適用を主張し、過度なライセンス負担を避けようとしていた。

業界への影響

今回の和解は、Xの運営戦略に一定の変化をもたらす可能性がある。非公開条件ではあるものの、何らかのライセンス契約が結ばれたか、あるいは今後の対応について合意が成立したと推測される。

ソーシャルメディア業界では、著作権侵害に対するプラットフォームの責任範囲を巡る議論が続いている。特にAIによるコンテンツ生成が普及する中で、著作権管理の重要性は増している。

Xにとっては、広告収入の減少やユーザー離れが指摘される中で、巨額の訴訟リスクを抱え続けるよりは和解を選んだと見られる。音楽出版社側も、長期化する訴訟よりも早期の解決を優先した可能性がある。

編集部の見解

短期的な影響として、Xはライセンスコストの増加を避けられなかった可能性が高い。音楽出版社との関係改善が図られたとはいえ、非公開条件が今後の運営にどの程度の負荷をかけるかは不透明だ。プラットフォームの収益構造に影響を与える可能性がある。

長期的な視点では、今回の和解はソーシャルメディア全体の著作権管理の在り方に一石を投じたと言える。AIによる自動生成コンテンツが増える中で、プラットフォームの責任範囲を明確にする必要性は今後さらに高まる。

編集部としては、非公開条件の内容が今後の訴訟や交渉の先例となるかどうかが注目される。特に、Xと同様にライセンス未契約のプラットフォームがある場合、音楽出版社側の交渉姿勢が強まる可能性がある。また、Xが著作権侵害対策として自動フィルタリング技術を導入するかどうかも、業界の動向を左右する要素と言えそうだ。

参考

出典: Engadget

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