Steam Deck部品終了 ROG Ally単体販売 Google Play開放
ValveがSteam Deck LCD交換部品の提供を終了、ASUSがROG Ally X20のARグラスバンドル販売を解除。Googleは7月22日からPlay Store内でサードパーティアプリストアの配布を開始する。
Valveは2026年7月、旧型のSteam Deck LCD向け交換部品の提供を段階的に終了している。修理情報サイトiFixitの在庫状況によれば、バッテリーや画面といった主要な交換部品が在庫切れの状態にある。同社がすでにSteam Deck LCDの販売を終了していることを踏まえれば、自然な流れとも言えるが、ユーザーからは不満の声も上がっている。特にValveが同時期にSteam Deck OLEDの価格を引き上げたことを考慮すると、旧型を長く使いたい層にとって部品調達の難易度が高まることは避けられない。
部品終了の背景と影響
Valveは2023年11月にSteam Deck OLEDを投入して以降、LCDモデルを順次販売終了としてきた。LiliputingのBrad Linderの報道によれば、修理拠点であるiFixitがLCDモデル用の交換バッテリーや画面などを在庫切れと表示しているのは、Valveがこれらの部品供給を停止したためだ。同社としては、販売済み製品のサポートをいつまで継続するかは明確にしていない。
一方、修理コミュニティでは予備部品の確保が難しくなることへの懸念が広がっている。特にバッテリーは経年劣化が避けられない部品であり、交換部品の入手ができなければ、デバイス自体の寿命が大幅に短縮される。ValveはこれまでSteam Deckの修理容易性を積極的にアピールしてきたが、旧型モデルのサポート打ち切りが早すぎるとの批判も一部で出ている。
LiliputingのBrad Linderは、関連するニュースとして、Lenovoがクラウドゲーミング向けハンドヘルド「Legion C700」を発表したことや、System76が15.3インチOLEDディスプレイ搭載のLinuxラップトップ「Adder Pro」を発売したこと、Pebble Round 2スマートウォッチの生産が7月中に開始されることなども伝えている。System76のAdder ProはCore Ultra 7 356Hに最大RTX 5070、96GB RAMを搭載する一方で、60Whのバッテリー容量がやや物足りないと指摘されている。Pebble Round 2については、Core DevicesがPebble Time 2の画面割れ問題に対して無償交換を約束している。
ASUS ROG Ally X20がARグラスバンドルを解除
ASUSは6月に発売したROG Ally X20について、ARグラスとのバンドル販売を必須としていた方針を撤回し、単体販売を認める方向に転換した。同機種は7.4インチOLEDディスプレイを搭載するハンドヘルドゲーミングPCで、当初の発表ではARグラス同梱版のみの提供とされていた。しかし、ユーザーからARグラス不要の声が多く寄せられたことを受け、ASUSは7月に入ってスタンドアロンオプションの提供を検討していると明らかにした。
既存のハンドヘルドPC市場では、ASUS ROG Ally X20の競合としてValve Steam Deck OLEDやLenovo Legion Goなどが存在する。ARグラスを必須としないことで、価格面での競争力が高まる可能性がある。一方、ASUSとしてはバンドル販売でARグラスの普及を狙っていた戦略が修正されることになり、その背景には販売実績の伸び悩みがあったと見られる。
Google Play Storeにサードパーティアプリストアが登場
Googleは、同社のモバイルアプリストアであるGoogle Play Store内で、サードパーティのAndroidアプリストアを配布することを7月22日から開始する。これは、Epic Gamesとの法廷闘争の結果として発令された差止命令に従う形だ。Googleはこの差止命令の修正を求めていたが、両社が合意に達し、修正を試みることを断念した。
具体的には、Google Play Storeのクライアント内で他のアプリストア(例えば、Samsung Galaxy StoreやAmazon Appstoreなど、あるいはEpic Games StoreのAndroid版)を検索・ダウンロードできるようになる。これにより、Googleは開発者が競合ストアを配布することを妨げてはならないという裁判所の判断が現実のものとなる。
業界への影響は大きい。これまでGoogle Play StoreはAndroidアプリ配布の実質的な独占チャネルとして機能してきた。今回の措置により、アプリ開発者は複数のストアを通じてユーザーにリーチできるようになり、手数料競争が促進される可能性がある。一方で、セキュリティ上の懸念も指摘されており、Googleはサードパーティストアの配布に際して何らかの審査やポリシーを設けるのかが焦点となる。
編集部の見解
今回の一連のニュースは、プラットフォーム戦略とエコシステムの変化を象徴している。Steam Deckの部品終了は、ハードウェアベンダーがサポート期間を自らの製品サイクルに合わせて決めるという現実を浮き彫りにした。ユーザーの修理権や長期利用を重視する立場からは、販売終了からわずか数年で交換部品が入手困難になることへの不満は理解できる。ASUSがROG Ally X20のバンドル方針を転換したことは、市場の反応を短期間で取り入れる柔軟性を示したと言える。ARグラス需要が想定より低かった可能性が高く、ハンドヘルドPC単体としての価値提案を再定義する必要に迫られたと見る。 長期的な視点では、Google Play Storeの開放がAndroidエコシステムの構造を変える契機となる。サードパーティストアの流通が増えれば、Googleの手数料収入が減少する一方で、競争促進によるアプリ価格低下や品質向上が期待される。ただし、セキュリティリスクの分散管理やユーザー体験の一貫性維持は困難になる。また、今回の処置が米国司法判断に基づくものであり、日本を含む他国での規制動向にも波及する可能性がある。
参考
- 「Lilbits: Steam Deck is phasing out Steam Deck LCD spare parts, the Asus ROG Ally X20 will be available without AR glasses, and 3rd-party app stores are coming to the Google Play Store」, by Brad Linder — Liliputing, 2026-07-15T20:10:44.000Z (ARR)
- 元記事URL: https://liliputing.com/lilbits-steam-deck-is-phasing-out-steam-deck-lcd-spare-parts-the-asus-rog-ally-x20-will-be-available-without-ar-glasses-and-3rd-party-app-stores-are-coming-to-the-google-play-store/
よくある質問
- Steam Deck LCDの交換部品は今後全く入手できなくなるのか
- 公式ルートではiFixitでの販売が終了する見込み。ただし、サードパーティの部品業者や中古市場で調達できる可能性は残る。Valveが公式にサポート終了を宣言したわけではないため、状況は流動。
- Google Play Storeでサードパーティアプリストアをインストールするとセキュリティリスクは高まるか
- 公式ストア以外からのアプリインストールは従来からリスクを伴う。しかし、Googleが配布するサードパーティストア自体はGoogleの審査をを通じてする可能性があり、完全に無防備な状態になるわけではない。ユーザーはインストール後にどのストアからアプリを入手するかを自身で判断する必要がある。
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