国防総省、UFOファイル第4弾を公開 Avi Loeb氏が新パネル主導へ
米国防総省がUFO(UAP)関連文書の第4弾を公開。NASAやCIA、FBIの資料を含む。中国の天問2号は準衛星小惑星2016HO3に到着し、サンプル採取を開始した。
米国防総省は7月10日、未確認異常現象(UAP)、すなわちUFOに関する機密解除文書の第4弾を公開した。Engadgetの[email protected] (Cheyenne MacDonald)の報道によれば、今回のバッチにはNASA、エネルギー省、CIA、国防総省、FBIにまたがる過去数十年分の報告書が含まれている。
国防総省は5月初旬以来、UAP関連ファイルを一般公開データベースに順次アップロードしている。第4弾となる今回の公開では、肉眼での目撃証言を記した紙文書のスキャン画像に加え、イラストや写真、動画が多数含まれている。政府はUAPに関する知識の透明性向上に取り組む方針を表明しており、今後も定期的に機密解除文書を公開する計画だ。
UAP研究を主導する理論物理学者
今月に入り、国家情報長官室(ODNI)はUAPとその潜在的脅威を研究する専門パネルを設置することを発表した。このパネルを主導するのは、理論物理学者のAvi Loeb氏である。Loeb氏は長年にわたり地球外生命の痕跡探索に取り組んできた。過去には地球外生命の存在を示す可能性のある証拠を発見したと主張し、学界内外で物議を醸した経緯がある。
パネルの主たる目的は、UAPが国家安全保障に及ぼすリスクの評価だ。国防総省は情報機関が長年収集してきたUAP関連データの体系的な分析を進める。
天問2号、小惑星に到着 サンプルリターンへ
中国国家航天局(CNSA)は7月7日、探査機「天問2号」が目標小惑星2016HO3に到達したと発表した。天問2号は2025年春に打ち上げられ、地球近傍小惑星からのサンプルリターンを目的とする。
CNSAが公開した画像は、小惑星からわずか20キロメートルの距離で撮影された。天問2号は数カ月にわたり小惑星周辺にとどまり、表面に着陸、サンプルを採取する。採取した試料は2027年末に地球へ帰還する計画だ。
2016HO3は別名「カモオアレワ(Kamo’oalewa)」と呼ばれる準衛星小惑星である。ハワイ語で「振動する天体」を意味するこの小惑星は、地球の準衛星として約100年間地球近傍を周回しているとされる。その軌道は地球に近く、サンプルリターンミッションの対象として最適と判断された。
サンプルリターン競争の新たな展開
中国の小惑星サンプルリターン挑戦は、米国と日本による成功に続くものだ。日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)は「はやぶさ2」で小惑星リュウグウからのサンプルを持ち帰り、初期太陽系の状態に関する知見をもたらした。米航空宇宙局(NASA)のOSIRIS-RExも小惑星ベンヌからのサンプル帰還に成功している。
天問2号の成功は、中国の深宇宙探査能力の確立を国際社会に示す試金石となる。中国は月面探査「嫦娥」シリーズや火星探査「天問1号」で実績を積み、2020年代後半には有人月面着陸も計画している。
ウォーリー・ファンク氏が87歳で死去したことも報じられている。同氏はマーキュリー13計画の女性宇宙飛行士志願者の一人であり、連邦航空局(FAA)初の女性検査官、最年長宇宙飛行士の記録を保持した先駆者である。
編集部の見解
米国防総省によるUAP文書の段階的公開は、これまで極秘扱いされてきた情報へのアクセスを大幅に拡大する。ただし、公開される文書の質と量は限定的であり、政府の透明性を評価するには時期尚早と言わざるを得ない。Avi Loeb氏がパネルを主導する点は評価できるが、同氏の過去の主張が科学的コンセンサスを得ていないことを考慮すれば、パネルの結論が学界で受け入れられるかは予断を許さない。 天問2号の小惑星到着は、中国が本格的に太陽系探査で存在感を示し始めた証左である。サンプルリターン競争は単なる技術競争ではなく、惑星形成理論の検証や資源探査の基盤を築く長期的な取り組みだ。もし中国が2027年のサンプル帰還に成功すれば、国際宇宙探査の地図は大きく塗り替えられるだろう。 今回の2つのニュースは、政府による情報公開の限界と、宇宙探査における国家間競争の激化という共通テーマで結ばれている。読者には、公開されたUAPデータが単なる陰謀論の材料ではなく、科学的分析の対象として真剣に扱われるべき点に注目してほしい。
参考
- 「Pentagon releases new batch of UFO files, China’s Tianwen-2 reaches its asteroid target, and more science stories」, by [email protected] (Cheyenne MacDonald) — Engadget, 2026-07-12T19:58:35.000Z (ARR)
- 元記事URL: https://www.engadget.com/2213137/pentagon-releases-ufo-files-china-tianwen-2-asteroid-science-news/
よくある質問
- UFO文書はどこで閲覧できますか
- 米国防総省が運用する公開データベース「AARO(全領域異常解決局)」のウェブサイトで閲覧できます。文書はPDFスキャン画像や動画ファイルの形式で公開されています。
- 天問2号はいつ地球に戻りますか
- サンプルを採取した後、2027年末に地球へ帰還する計画です。小惑星からの試料はカプセルに密封され、大気圏突入後にパラシュートで回収されます。
- 2016HO3(カモオアレワ)はどのような小惑星ですか
- 直径約40〜100メートルの地球準衛星で、約100年間にわたり地球の重力に捉えられた軌道を周回しています。小惑星としては比較的小型ですが、地球近傍にあるため探査機の到達が容易です。 ## 参考 - [Pentagon releases new batch of UFO files, China's Tianwen-2 reaches its asteroid target, and more science stories - Engadget](https://www.engadget.com/2213137/pentagon-releases-ufo-files-china-tianwen-2-asteroid-science-news/) — 2026-07-12公開
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