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Retroid Pocket 5/Flip 2、RAM12GB化と値上げ発表

Retroid Pocket 5とFlip 2のエントリーモデルがRAM12GBに無償アップグレードされる一方、7月14日以降は10ドル値上げ。半導体メモリ価格高騰の影響か。

6分で読める SINGULISM 編集チームが確認・編集

Retroid Pocket 5/Flip 2、RAM12GB化と値上げ発表
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Retroid Handheldsは、Androidベースの携帯ゲーム機Retroid Pocket 5およびRetroid Flip 2について、エントリーモデルのRAMを8GBから12GBへ無償で引き上げる施策を発表した。ただし、このアップグレードは7月14日までに注文が確定していない購入者には適用されず、同日以降は両機種とも10ドルの値上げが実施される。

仕様変更の詳細

同社の発表によれば、現在8GBのRAMと128GBのストレージを搭載するエントリーモデルの未発注分は、すべて12GBのRAMに自動的に切り替わる。価格は据え置かれるため、7月14日以前の注文者は実質的に4GBのRAM増強を追加費用なしで手に入れることになる。

一方、7月14日以降は両機種ともベース価格が改定される。Retroid Pocket 5は209ドル、Retroid Flip 2は219ドルからのスタートとなる。現在の価格帯はそれぞれ199ドルおよび209ドルであり、10ドルの値上げが適用される計算だ。

対象機種にはいずれもSnapdragon 865チップが搭載されている。このSoCはゲームキューブやPlayStation 2といった世代のコンソールエミュレーションを実用的な水準で動作させる能力を持つ。RAMの増強により、これらのエミュレーション性能がさらに向上することが期待される。

値上げの背景

Retroidは公式に今回の変更理由を明らかにしていない。しかし、Engadgetの報道では、半導体メモリ市場全体の価格高騰が大きな要因であると指摘されている。AI企業によるメモリ需要の急増を受けて、部品メーカーは相次いで価格を引き上げている。

この動きはRetroidのみに限らない。MicrosoftやApple、Frameworkといった企業も同様に価格改定を迫られている。Appleは低価格帯のRAM構成を廃止することで対応した。Frameworkもまた、ノートPCのモジュール構成を見直し、RAM搭載量の下限を引き上げる判断を下している。

Retroidの状況は特にFrameworkに近いと見られる。両社とも製品の人気は高いものの、AppleやSamsungほどのスケールには達していない。そのため、RAMのバックサプライを自前で確保する余裕や、大口取引による価格交渉の余地が限られている。

低価格帯廃止の実態

10ドルの値上げは一見小規模な変更に見える。しかし、RAMを4GB追加するだけのアップグレードと値上げが同時に行われる点を考慮すると、本質的には最も安価なRAM・ストレージ構成の完全な廃止であると言える。

Retroidはエントリーモデルを無くすのではなく、実質的にミドルスペックを新たなベースラインへと引き上げた。これにより、同社は低価格帯で発生しやすい利益率の低下を回避し、部品コスト上昇に対応する余力を確保したと解釈できる。

現時点では、7月13日までの注文であれば現在の価格で購入可能である。この期間中に注文を確定させたユーザーは、値上げ後の価格より10ドル安く、なおかつ12GBのRAMを得られる。

編集部の見解

短期的には、今回の値上げがエミュレーション端末市場全体に波及する可能性がある。Retroidの競合製品を手がけるAYNやAnbernicなども同様のコスト圧力に直面しており、いずれもRAM構成の見直しや価格改定を検討するだろう。7月14日以降のRetroid製品は、実質的に200ドル台前半がスタート価格となるため、エントリー層の購買意欲に一定の影響が出ると見られる。 長期的な視点では、半導体メモリの需給バランスがいつ改善するかが最大の不確定要素である。AI向けメモリ需要は当面続くと予想され、コンシューマー向け製品のRAMコストは高止まりする可能性が高い。これにより、携帯ゲーム機や小型PCのような低価格帯のデバイスは、RAM容量を増やしながらも価格を抑えるという従来のバランスを維持しづらくなる。結果として、メーカーは製品ラインナップの再編や部品調達戦略の見直しを迫られることになる。 編集部としては、ユーザーにとっての最適な購入タイミングは、7月13日までの現在の価格帯が一つの判断基準になると考える。ただし、値上げ額が10ドルと限定的であるため、短期的な焦りは不要かもしれない。

参考

よくある質問

今回の無償アップグレードはすべての注文に適用されるのか
適用対象は8GB RAM / 128GBストレージのエントリーモデルの未発注分に限られる。すでに出荷済みの注文や、上位構成を購入したユーザーは対象外となる。
7月14日以降に購入する場合、RAMは何GBになるのか
7月14日以降の全モデルは、エントリーモデルも含めて12GB RAMでの販売となる。ただし価格は10ドル上昇し、Pocket 5が209ドル、Flip 2が219ドルからのスタートとなる。
なぜRetroidはRAMを増やした上で値上げするのか
半導体メモリ市場全体の価格高騰が背景にある。AI需要によりRAMコストが上昇しており、低価格帯の構成を維持することが困難になった。同社は低価格構成を廃止することで、コスト上昇に対応している。 ## 参考 - [Retroid Pocket 5 and Flip 2 are getting a spec bump, but will cost $10 more after July 14 - Engadget](https://www.engadget.com/2211909/retroid-pocket-5-and-flip-2-are-getting-a-spec-bump-but-will-cost-10-more-after-july-14/) — 2026-07-09公開
出典: Engadget

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