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macOS 28、暗号化HFS+サポート終了 APFS移行を促進

AppleはmacOS 28から暗号化Mac OS Extended(HFS+)ボリュームのサポートを廃止する。ユーザーは復号化またはAPFSへの再フォーマットが必要となる。

6分で読める SINGULISM 編集チームが確認・編集

macOS 28、暗号化HFS+サポート終了 APFS移行を促進
Photo by Sumudu Mohottige on Unsplash

Appleは2026年7月9日付のサポート文書で、macOS 28から暗号化されたMac OS Extended(HFS+)ボリュームのサポートを終了すると発表した。SlashdotのBeauHDが報じたところによると、この変更により、暗号化HFS+形式の外部ドライブやレガシーMacフォーマットのボリュームを利用しているユーザーは、データの復号化またはAPFS(Apple File System)への再フォーマットを余儀なくされる。

背景にあるファイルシステム移行

Mac OS Extended(HFS+)は、1998年にMac OS 8.1で導入された後継ファイルシステムであり、長年にわたりMacの標準フォーマットとして機能してきた。暗号化HFS+はFileVault 2などで利用され、多くのユーザーが現在も外部ストレージやタイムマシンバックアップで使用している。

AppleはmacOS High Sierra(2017年)以降、標準ファイルシステムをAPFSに切り替えている。APFSはクローン、スナップショット、ネイティブ暗号化などの機能を備え、SSDに最適化された設計だ。今回の措置は、この移行の最終段階と位置付けられる。

変更の具体的な内容

Appleのサポート文書によれば、macOS 28以降では「Mac OS Extendedファイルシステム形式は、暗号化されていないボリューム(ディスクおよびその他のストレージデバイス)に対してのみサポートされる」と明記されている。つまり、暗号化HFS+ボリュームは読み取りも書き込みもできなくなる可能性が高い。

Appleは変更の理由を明らかにしていない。しかし、APFSが暗号化を標準機能として内蔵していることを踏まえると、暗号化方式の統一とセキュリティアーキテクチャの簡略化が目的と推測される。

移行プロセスと警告通知

ユーザーは以下のいずれかの対応を取る必要がある。

  • 暗号化HFS+ボリュームを復号化し、非暗号化HFS+として使い続ける
  • ボリュームをAPFSに再フォーマットする(データのバックアップが必要)

Appleは、macOS 26から、暗号化HFS+ボリュームを使用しているMacに対し、互換性がなくなることを通知する機能を追加する予定だ。この通知では、該当するボリュームの名称が表示される。ユーザーは手動で対象ボリュームが暗号化HFS+かどうかを確認することも可能としている。

macOS 28以降でも、暗号化されていないHFS+ボリュームは引き続きサポートされる。Appleは「Mac OS ExtendedはHFS Plus(HFS+)とも呼ばれる」と注釈を付けている。

影響を受ける主なユースケース

暗号化HFS+は、以下のような場面で現在も使われている。

  • 古いMacから移行した外部ドライブ(FireWireやUSB接続)
  • FileVault 2で暗号化された起動可能な外付けドライブ
  • 一部のサードパーティ製バックアップソリューションが作成した暗号化イメージ
  • タイムマシンバックアップの暗号化オプション(設定によってはHFS+を使用)

対応の実務的な流れ

ユーザーはまず、所有するストレージのファイルシステムと暗号化状態を確認する必要がある。ディスクユーティリティアプリで各ボリュームの「フォーマット」欄を確認すれば、HFS+かAPFSか、暗号化の有無が分かる。

暗号化HFS+ボリュームが検出された場合、以下の手順が推奨される。

  1. 重要なデータを別のAPFSボリュームまたはクラウドストレージにバックアップする
  2. ディスクユーティリティでボリュームの復号化を実行する(パスワードが必要)
  3. 復号化後、必要に応じてAPFSに再フォーマットする
  4. データを戻す

この作業はボリュームの容量やデータ量によって数時間から丸一日かかる可能性がある。macOS 28のリリース時期は未発表だが、通常は同年秋に公開されるため、猶予は1年以上ある。

編集部の見解

短期的影響として、macOS 26以降の通知機能が導入されることで、多くのユーザーが初めて自身のストレージ形式に気付くことになる。特に企業環境では、古いバックアップドライブやレガシーシステムと連携したストレージが多数存在するため、移行計画の策定が必要だ。Appleが理由を明示していない点は、エンタープライズユーザーにとって不透明感を生む。 長期的には、APFSへの完全統一によって暗号化実装が一本化され、セキュリティ監査やパフォーマンス最適化が容易になる。APFSのネイティブ暗号化はハードウェアアクセラレーションと統合されており、将来的なセキュリティ強化の基盤となる。一方で、古いソフトウェアやハードウェアとの互換性が失われるリスクもある。 編集部としては、Appleの移行戦略自体は合理的と評価するものの、ユーザーへの周知期間や移行ツールの提供に関して、より積極的なサポートが求められる。特に、暗号化HFS+ボリュームを復号化する際のパフォーマンス低下や、ディスク障害リスクについての注意喚起が不足している点は懸念材料だ。

参考

よくある質問

暗号化HFS+ボリュームのデータを失わずにAPFSに移行するにはどうすればいいか
まずデータを別のストレージに完全バックアップする。次にディスクユーティリティで復号化を実行後、ボリュームをAPFSに再フォーマットし、バックアップからデータを戻す。移行中は電源断やケーブル抜けに注意が必要。
macOS 28はいつリリースされるのか
Appleは通常、毎年秋にメジャーバージョンのmacOSをリリースしている。macOS 28は2028年秋のリリースが予想される。macOS 26の通知機能は2026年秋から順次提供される見込み。
暗号化されていないHFS+ボリュームは今後も使い続けられるか
はい。暗号化されていないHFS+ボリュームはmacOS 28以降もサポートされ、読み書きが可能。ただし、将来的にHFS+全体のサポートが打ち切られる可能性もあるため、早めのAPFS移行が推奨される。
出典: Slashdot

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