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Android 17、Pixel向け高音質コーデックLHDCv5をサポート

Android 17アップデートでPixel端末がLHDCv5コーデックにネイティブ対応。LDAC非対応のワイヤレスイヤホンでも高音質再生が可能に。開発者オプションからの有効化手順を解説する。

7分で読める SINGULISM 編集チームが確認・編集

Android 17、Pixel向け高音質コーデックLHDCv5をサポート
Photo by Sebastian Bednarek on Unsplash

Googleが2026年6月に配信を開始したAndroid 17は、マルチタスク機能の刷新など大規模な変更を含むOSアップデートとして注目を集めている。その中で、あまり報じられていないが音質重視のユーザーにとって重要な機能追加があった。Android Policeの報道によれば、Android 17はPixel端末においてLHDCv5(Low Latency High-Definition Audio Codec version 5)のネイティブサポートを追加している。

LHDCv5の技術的特徴

LHDCv5は、台湾のSaviaudio(旧Savitech)が開発した高音質Bluetoothオーディオコーデックである。従来の標準コーデックであるSBCやAACと比較して、より高いビットレートでのワイヤレス音声伝送を実現する。Android Policeの記事では「higher bitrate codec」と表現されており、音質にこだわるユーザーにとって重要な拡張である。

これまでPixel端末は、ソニーが開発した高音質コーデックLDACに対応していた。しかし、接続するイヤホンやヘッドホンがLDACに非対応の場合、自動的にSBCやAACへと品質が低下する構造であり、ハードウェア側の対応状況が音質のボトルネックとなっていた。LHDCv5の追加サポートにより、Googleは高音質コーデックの選択肢を拡大し、より多くのユーザーが高ビットレート音声を享受できる環境を整えたと評価できる。

有効化の具体的な手順

LHDCv5コーデックはデフォルトでは有効化されておらず、Googleもこの機能の存在を積極的には告知していない。RedditユーザーのQuantumCatalyztによる投稿を端緒として、Android Headlinesが詳細を報じた経緯がある。

有効化には開発者オプションへのアクセスが必要であり、以下の手順で設定する。

  1. 開発者オプションが未有効の場合、端末の「設定」から「デバイス情報」を開き、「ビルド番号」を7回タップする
  2. 「設定」を開く
  3. 「システム」までスクロールしタップ
  4. 「開発者向けオプション」に移動
  5. 「Bluetooth オーディオ コーデック」をタップ
  6. 「LHDCv5」を選択する

ただし、LHDCv5のオプションは互換性のあるイヤホンまたはヘッドホンがペアリングされ、接続状態にある場合にのみ表示される。この点は注意が必要である。

一方で、Android 17には本機能以外にもいくつかの問題が報告されている。既報の通り、一部のGoogleアプリに集中するWi-Fiバグや、特定条件下で発生するタッチ操作の異常が確認されており、Android 17のWi-FiバグがGoogleアプリに集中ならびにAndroid 17でPixel端末にタッチ操作の異常として本サイトでも取り上げている。高音質コーデック対応は歓迎すべき拡張だが、全体的な安定性には引き続き注視が必要だ。

高音質コーデック戦略への示唆

今回のLHDCv5追加は、Googleのワイヤレスオーディオ戦略における選択肢拡大の一環と見られる。従来、AndroidエコシステムではLDACが事実上の高音質コーデック標準として機能してきたが、LDAC非対応機器との互換性の問題が常に存在した。

LHDCv5はアジア市場を中心に普及が進んでいるコーデックであり、複数の主要ヘッドホンメーカーが対応製品をリリースしている。GoogleがこのコーデックをOS標準でサポートしたことで、アプリ開発者や周辺機器メーカーはより多くの端末で高音質再生を前提とした機能を実装しやすくなる。競合するLDACとの互換性問題を緩和する点でも、実用的な意義は大きい。

編集部の見解

短期的な影響としては、Pixel端末ユーザーが手持ちのワイヤレスイヤホンで高音質再生を試す障壁が低下する。従来LDAC対応機器に限られていた高ビットレート体験が、LHDCv5対応機器へと拡大されることで、Bluetoothオーディオの音質改善がより多くの環境で実現可能になる。ただし、手動での有効化が必要である点や、ユーザーへの周知が不十分である点は改善の余地がある。 長期的な視点では、OSレベルでの複数高音質コーデック対応が、ワイヤレスオーディオ市場全体の標準化競争に影響を与える可能性がある。特定ベンダーのプロプライエタリコーデックに依存しないエコシステム構築は、デバイス間の互換性向上に寄与する。一方で、コーデックの乱立によるユーザー混乱を避けるためのガイドライン整備も求められる。 編集部からの問いとして、GoogleがLHDCv5サポートを広報せず、開発者オプションに隠したままにしている理由が挙げられる。バッテリー消費や安定性に何らかの懸念があるのか、それともLDACとの競合を考慮した政治的判断なのか。

参考

よくある質問

LHDCv5はどのようなコーデックか
台湾Saviaudioが開発した高音質Bluetoothオーディオコーデックで、標準のSBCやAACより高いビットレートでの音声伝送を実現する。低遅延特性にも優れており、ワイヤレスイヤホンでの高音質再生を目的とする。
LHDCv5を有効にするのに特別な設定は必要か
開発者オプション内の「Bluetooth オーディオ コーデック」から手動で選択する必要がある。また、接続するイヤホンやヘッドホン自体がLHDCv5に対応していることが前提となる。対応機器が接続されていない場合、選択肢は表示されない。
LDACとの違いは何か
両者とも高音質を目的としたコーデックだが、技術的アプローチや対応機器の裾野が異なる。LDACはソニー開発で多くのハイエンド機器に採用される一方、LHDCv5はアジア市場を中心に普及が進んでいる。Android 17で両方に対応したことで、より幅広い機器で高音質再生が可能になった。
出典: Android Police

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