AI

ZTE、AIとネットワーク統合で5G効率化とコスト削減を実現

ZTEがGSMA M360 LATAM 2026でAIとネットワークの双方向統合を発表。5Gネットワークの効率向上とコスト削減を実現し、通信事業者のビジネスモデル転換を支援する。

3分で読める SINGULISM 編集チームが確認・編集

ZTE、AIとネットワーク統合で5G効率化とコスト削減を実現
Photo by Igor Omilaev on Unsplash

ZTE、GSMA M360 LATAM 2026でAI統合ネットワーク戦略を発表

ZTEが2026年5月15日に開催されたGSMA M360 LATAM 2026に参加し、AIとネットワークの双方向統合に関する戦略を発表した。同社のチーフ・インターナショナル・エコシステム代表であるChen Zhiping氏が基調講演を行い、「未来のビジネスモデル再構築を推進する——AIとネットワークの双方向統合」と題して、AIがネットワークを強化し、ネットワークがAIを支える相互関係を強調した。

AI-Nativeネットワークで5G性能を向上

ZTEはAI-Nativeネットワークの概念を提唱し、AI能力をネットワークの各層に深く組み込むことで、効率を最大化しコストを最適化している。具体的には、新たな5G BBU(ベースバンドユニット)にネイティブなインテリジェントコンピューティング能力を統合し、ハードウェアとソフトウェアのリソース効率を向上させた。これにより、セルスループットが20%増加し、同時にSuper-N高性能パワーアンプとAI最適化技術を組み合わせることで、機器のエネルギー消費を38%削減した。

ラテンアメリカ地域での導入実績

この技術を搭載したAAU(アクティブアンテナユニット)とRRU(リモートラジオユニット)は、チリ、エクアドル、ボリビア、ブラジル、ペルーなど複数のラテンアメリカ諸国で大規模に導入されており、これまでに37,000ユニット以上が展開されている。これにより、現地の通信事業者は年間で数百万ドルの電力コストを節約し、効率的で環境に配慮したインテリジェントなネットワークアップグレードを実現している。

戦略的ビジョンと市場転換

ZTEは2025年に「All in AI, AI for All, Becoming a Leader in Connectivity and Intelligent Computing」というグローバル戦略ビジョンを発表しており、今回の発表はその実践と言える。同社は従来のネットワーク接続サービスを超え、AIとインテリジェントコンピューティングのビジネスを拡大することで、通信事業者が「接続プロバイダー」から「デジタル経済のイネーブラー」へと戦略的に転換するのを支援する。AIR Net先進インテリジェントネットワークソリューションにより、ネットワークの「自律運転」が商用展開され、運用モデルが革新される見込みだ。

よくある質問

AIとネットワークの統合が具体的にもたらすメリットは何ですか?
主なメリットは、ネットワークの効率向上とコスト削減です。例えば、ZTEの導入事例では5Gセルスループットが20%向上し、エネルギー消費が38%削減されました。これにより、通信事業者は運用コストを抑えつつ、高品質なサービスを提供できるようになります。
ZTEのAI-Nativeネットワークはどのように機能しますか?
AI-Nativeネットワークでは、AI能力がネットワークの各層やプロセスに深く組み込まれています。これにより、ネットワークの状態をリアルタイムで分析し、自動的に最適化することが可能です。例えば、無線リソースの動的な配分や障害の予測的保守が実現され、全体的な運用効率が向上します。
この技術はラテンアメリカ以外の地域でも展開される予定ですか?
発表内容ではラテンアメリカ市場に焦点が当てられていますが、ZTEはグローバルな展開を目指しています。同社の戦略ビジョンは世界中の通信事業者向けに設計されており、他の地域でも同様の導入が進む可能性があります。
出典: The Register

コメント

← トップへ戻る