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ソニー、PlayStation Store訴訟を785万ドルで和解へ

ソニーはPlayStation Storeの独占的行為に関する集団訴訟を785万ドルで和解する。2019年4月から2023年12月にデジタルゲームを購入したユーザーにストアクレジットが付与される見通し。

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ソニー、PlayStation Store訴訟を785万ドルで和解へ
Photo by Harpal Singh on Unsplash

ソニーがPlayStation Store訴訟で785万ドルの和解を承認

ソニーは、PlayStation Storeにおける独占的行為をめぐる集団訴訟について、785万ドル(約11億7000万円)の和解案を正式に承認される見通しとなった。サンフランシスコの連邦裁判所は2026年5月3日、この和解案の暫定承認を下した。対象となるのは、2019年4月から2023年12月の間にPlayStation Storeでデジタルゲームを購入したユーザーだ。

訴訟の背景と主張

この訴訟は2021年5月に初めて提起された。原告側は、ソニーが2019年4月に第三者による「ゲーム専用クーポン」の販売を廃止したことで、市場の競争を排除し、デジタルゲーム販売を独占したと主張した。具体的には、Best BuyやGameStopなどの小売店が提供する割引クーポンが消滅したことで、ユーザーがPlayStation Storeでより高い価格を支払わざるを得なくなったと訴えている。

ソニーのこの動きは、デジタルゲーム販売における自社プラットフォームの支配力を強めるものであり、業界全体の価格競争に影響を及ぼした可能性がある。訴訟では、ユーザーが「本来支払う必要のなかった以上の金額」を支払うことになったと指摘されている。

対象ユーザーと和解の詳細

和解が最終承認されると、対象となるPlayStation Networkアカウントには、自動的にストアクレジットが付与される。原告側の法律事務所が公開したリストによると、対象ゲームには『The Last of Us』や『NBA 2K18』、『Need for Speed Rivals』などがあり、対象アカウントは440万以上に上るとされている。

ただし、和解金の個別分配はまだ確定していない。裁判所は2026年10月15日に「公平性聴聞会」を開催し、最終判決と数百万ドルの分配計画を決定する予定だ。この会議を経て、ユーザーへの具体的なクレジット額が明らかになる。

英国での別訴訟との関連

今回の和解は、英国で進行中の類似訴訟とは別物だ。英国での集団訴訟は、ソニーが「デジタルゲームやゲーム内コンテンツを不当に高価に販売している」と主張しており、もしソニーが敗訴した場合、最大27億ドル(約4050億円)の支払いを命じられる可能性がある。英国訴訟はまだ結審しておらず、今後の展開が注目される。

業界への影響と今後の課題

この和解は、デジタルプラットフォームの独占的行為に対する消費者の反発が法的手段として表れた例だ。ゲーム業界では、デジタル販売の比率が増加する中、プラットフォーム運営者が市場を支配するリスクが指摘されてきた。ソニーの今回の対応は、将来的な規制や訴訟を避けるための慎重な判断と言える。

ユーザー側にとっても、自動的なクレジット付与は手軽な補償だが、長期的にはデジタルゲーム市場の透明性と競争環境の改善が求められる。10月の公平性聴聞会では、和解の妥当性と分配方法が詳細に審議されるだろう。

FAQ

Q: 和解対象となるのはどのようなユーザーですか? A: 2019年4月から2023年12月の間に、PlayStation Storeで対象リストに含まれるデジタルゲームを購入したユーザーが該当します。対象アカウントには自動的にストアクレジットが付与される見通しですが、最終的な分配計画は2026年10月15日の公平性聴聞会で確定します。

Q: ストアクレジットはどのようにして受け取れますか? A: 裁判所による最終承認が下りた後、対象のPlayStation Networkアカウントに自動的にクレジットが付与されます。ユーザーが特別な手続きを行う必要はなく、PlayStation Storeで使用できるクレジットとして反映されます。

Q: 英国での訴訟との違いは何ですか? A: 英国の訴訟は別個の法的手続きで、ソニーが英国ユーザーに対してデジタルゲームやコンテンツを不当に高価に販売したと主張しています。こちらでは最大27億ドルの支払いが命じられる可能性もあり、状況は米国での和解とは異なります。

出典: Engadget

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