Gram 2.0.0リリース、デフォルト設定見直しと言語サーバー仕様変更
オープンソースのテキストエディタGramがバージョン2.0.0をリリース。デフォルト設定の改善と言語サーバーの自動更新無効化など、ブレイキングチェンジを含む使い勝手の向上を実現した。
Gram 2.0.0が正式リリース、設定の見直しと新機能を搭載
オープンソースのテキストエディタ「Gram」の開発チームは2026年5月11日、メジャーバージョンアップとなる「Gram 2.0.0」を正式にリリースしたと発表した。今回のアップデートは、以前からユーザーを混乱させていたデフォルト設定の修正を中心に行われており、ブレイキングチェンジ(互換性のない変更)を伴う点が特徴だ。
リリースアナウンスによると、Gramにはこれまで「相対行番号」がデフォルトで有効になっていたり、アイコンテーマがインストールされていてもアイコンが無効化されたりするなど、直感的でない設定が存在していた。これらの問題を解消するため、デフォルト設定がより使いやすいものに見直された。この変更が後方互換性を損なうため、バージョン番号が2.0.0に引き上げられた。
主な変更点:言語サーバーと新機能
注目すべき変更の一つが、言語サーバーの自動更新ポリシーの変更だ。これまではダウンロードした言語サーバーが自動的に更新されていたが、今後はデフォルトで自動更新が無効化される。例えば、ESLintが動作しなくなるケースが想定され、ユーザーはサーバー設定ビューから個別に自動更新を有効化する必要がある。
また、Linux向けのsuperhtml言語サーバーのダウンロードサポートが無効化された。これは同サーバーがXZ圧縮形式に移行したためで、Gram側が現時点でXZをサポートしていない事情がある。開発者は将来的にXZサポートを追加する計画を示しているが、当面は手動インストールが必要となる。
新機能面では、スムーズスクロールが実装された(ただしデフォルトでは無効)。加えて、MarkdownプレビューでMermaid図を描画する基本サポートが追加され、コードエディタ内での図表表現の可能性が広がった。テキスト補完機能のSupertabも改善され、より快適に入力できるようになったという。
ウェブサイト移転とその他のアップデート
プロジェクトの公式ウェブサイトは新しいドメイン「gram-editor.com」に移転し、新たなビジュアルデザインが導入された。これはコミュニティメンバーであるpombo氏が作成したバナーが特徴だ。
リリースノートには他にも多くの修正と機能追加が記載されている。例えば、プロジェクトパネルのための「Tight」行間隔オプションの追加、Arch Linux向けの依存関係チェック機能の実装、RPMリポジトリの利用開始、Gitリベース用のtree-sitter文法サポートなどが挙げられる。ユーザーインターフェース面では、ターミナルタブのリネーム機能や、バッファとタブの右クリックメニューからMarkdown/SVGファイルをプレビュータブで開く機能も追加された。
ダウンロードと今後の展開
Gram 2.0.0は、Codebergからダウンロード可能だ。また、RPMおよびDEBパッケージは各リポジトリで提供されており、近い将来Homebrewなどの他のチャネルでも利用できるようになる見込みである。さらに、GramはRaycastエクステンションとしても利用可能になった。
開発チームは、コントリビューターや課題を報告・提案してくれたユーザー、そしてトードのイラストを提供してくれた人々に感謝の意を表明し、「一緒にものを作り上げていこう」と呼びかけている。
よくある質問
- Gram 2.0.0へのアップグレードで、既存の設定はどうなりますか?
- デフォルト設定が変更されるため、以前のバージョンからアップグレードすると、相対行番号やアイコン表示などの動作が変わる可能性があります。カスタム設定を行っている場合は、変更点を確認し、必要に応じて再設定することをお勧めします。
- 言語サーバーの自動更新が無効になった影響で、具体的に何ができなくなりますか?
- 例えば、JavaScript開発で利用するESLintなどの言語サーバーが、最新版に自動更新されなくなります。これにより、新しいルールや機能に対応できなくなる可能性があります。影響を受ける言語サーバーごとに、サーバー設定から手動で自動更新を有効化する必要があります。
- Mermaid図のサポートは、どのように利用できますか?
- Markdownファイル内でMermaid記法で記述した図を、GramのMarkdownプレビューパネルで視覚的に表示できるようになりました。この機能は基本的なサポートであり、デフォルトで有効になっているかはドキュメントで確認が必要です。
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