Velotric Nomad 2実機レビュー ファットタイヤEバイクの実力
WiredがVelotric Nomad 2ファットタイヤEバイクを徹底レビュー。750Wモーター、4インチタイヤ、28mphの最高速度を実現する一方、75ポンドの重量がもたらす現実的な課題に迫る。
Wiredがこのほど、Velotric Nomad 2の実機レビューを公開した。同メディアの長年のEバイク愛好家であるレビュアーは、ガソリン価格高騰を背景にEバイクを日常の主要交通手段として使い続けてきた立場から、この新型ファットタイヤモデルを一定期間テストしている。結論から言えば、快適性と万能性を両立させたモデルとして評価は高いものの、その重量がもたらす現実的な制約も明らかになった。
750Wモーターとファットタイヤの基本スペック
Velotric Nomad 2は、750Wモーターを搭載したステップスルーフレームのEバイクだ。ファットタイヤは4インチ幅という極太サイズで、悪路での安定性と衝撃吸収性を両立させている。フロントサスペンションを標準装備し、舗装路から未舗装路まで幅広い路面での走行を想定した設計となっている。
最高速度はクラス3設定で最大28mph(約45km/h)に達する。ただしこの速度域は設定変更が必要で、デフォルト状態ではより低い速度に制限されている模様だ。価格は1,999ドルで、ミッドレンジからやや上の価格帯に位置する製品と言える。
組み立て体験の質の高さ
Wiredのレビューで特に強調されているのが、組み立てプロセスのスムーズさだ。同メディアのレビュアーは「他のEバイクの組み立てで工具箱を引っ張り出し、取扱説明書に頭を悩ませた経験」と比較しながら、本機の組み立てを「最も素晴らしい工具と梱包のセットアップ」と評している。
箱を開けてから実際に乗り始めるまでの時間はわずか30分。シートポスト、ハンドルバー、ペダル、前輪をネジで固定し、ヘッドライトとスクリーンのケーブルを接続し、バッテリーをプラグに差し込んで有効化するだけで完了する。バッテリーは約70%充電された状態で出荷されるため、即座に走り出すことが可能だ。この組み立ての容易さは、自転車組み立てに不慣れなユーザーにとって大きなアドバンテージと言える。
走行性能と快適性の実測評価
走行性能については、4インチの太タイヤとフロントサスペンションが効果的に路面の凹凸を吸収すると評価されている。シートは「ソファのように幅広い」と表現されており、長時間のライディングでも快適性が維持される。Tektro製油圧ディスクブレーキはレスポンシブで、制動力に問題はない。
オフロード走行に関しても、シングルトラック(一本道の登山道)には適さないとしながらも、粗い砂利道やダートで実力を発揮している。舗装路での走行はもちろんスムーズで、スロットルは他のテストモデルと比較して速度維持能力が高いとされている。Wiredのレビュアーは750Wモーターが「素早く回転し、安定したペースを維持する」と評価している。
75ポンドの重量と取り回しの現実
本機の最大の課題は**75ポンド(約34kg)**の重量だ。レビュアーは「この重量は非常に重い——走行中にバッテリーが切れてアシストなしで家までペダルを漕いで帰ることになったら絶対に避けたい」と率直に述べている。重量による影響は以下の点で顕著だ。
太いフレームはステアリングや操縦を扱いにくく感じさせる。当初は慣れるまで時間がかかり、曲がりくねった小道での操縦は特に注意が必要となる。レビュアーは最初に自宅近辺で練習走行を行い、その後で交通量の多い道路やトレイルに出たと述べている。この重量は、駐輪時の取り回しや階段の昇降など、電動アシストが使えない状況で特に問題となる。
Wiredの総合評価は8点
Wiredは本記事で特に明示的な加点項目を挙げていないが、一方で重量以外の大きな欠点も指摘されていない。信頼性、快適性、走行性能のバランスが高い水準でまとまっていることが評価の根拠と言える。減点要素は重量と、それに伴う取り回しの悪さだ。
Wiredのレビュアーは「結局のところ、舗装路とオフロードの両方で優れており、スロットルは他のテストモデルよりも速度維持が優れている」と総括している。
編集部の見解
短期的影響: Velotric Nomad 2のレビューは、2026年現在のEバイク市場において「快適性とオフロード性能の両立」が重要な差別化要因であることを示している。本機の組み立ての容易さとバッテリーの出荷時充電率は、小売チャネルでの顧客体験向上に直結する要素だ。競合他社は梱包設計や初期セットアップの簡便さを再検討する必要があるだろう。
長期的視点: 34kgという重量は、バッテリー技術の進歩により将来的に改善される可能性がある。しかし現時点では、ファットタイヤEバイクの重量問題は物理的な制約として残り続ける。車載可能なEVや公共交通機関との併用を考慮する場合、重量は購入判断の重要な要素となる。Velotricが次世代モデルでフレーム素材(アルミからカーボンへの変更など)に踏み込むかどうかが注目される。
編集部からの問い: Eバイクの重量と航続距離のトレードオフは、どの程度まで許容されるべきだろうか。特に都市部での利用を想定した場合、34kgという重量は駐輪や階段の昇降で実用的な制約となる。一方で、ファットタイヤと頑丈なフレームの組み合わせがもたらす走行安定性は、安全面での優位性も持つ。読者の皆様は、Eバイクを選ぶ際に「オフロードでの快適性」と「日常的な取り回しのしやすさ」のどちらを重視するだろうか。
参考
よくある質問
- Velotric Nomad 2の最高速度はどれくらいですか
- 設定変更によりClass 3仕様で最大28mph(約45km/h)に達します。ただしデフォルト状態ではより低い速度に制限されています。
- バッテリーの充電時間と航続距離はどのくらいですか
- Wiredの記事では具体的な数値は明示されていません。ただしバッテリーは約70%充電された状態で出荷され、プラグ接続で即座に使用可能になります。
- このEバイクの価格はいくらですか
- 価格は1,999ドルで、ミッドレンジからやや上の価格帯に位置します。米国市場での販売価格であり、日本での価格は輸入経路や為替レートにより変動します。
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